機械

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君は何が欲しいの? 小学5年生の子供に聞いてみる。 学力、学力が欲しい。 そんな彼に僕は学力が上がる装置を渡す。 この後、彼は天才児って言われて良い大学にいったらしい。 次は何が欲しいの? 大学を卒業した青年に聞いてみる。 うーん、金がいっぱいもらえる職場かな。 青年は満足げに答える。 そんな青年に僕は給料がいっぱい貰える職場に就職させる。 青年はそこで活躍し“社長”と呼ばれる様になったらしい。 次は何が欲しいの? 悠々自適な暮らしをしている中年に聞いてみる。 美人な女かな?今の妻は飽きた。 中年はでっぷりとしたお腹の前で手を組み、高笑いをしながら答えた。 そんな彼に僕は美人な女アンドロイドを送り込んだ。 どんな世話も料理も全ての事に置いてパーフェクトなそれ。 でも、中年はそれには触れようとせず、飽きたと言った妻と喧嘩ばかりしている。 次は何が欲しいの? 皺くちゃな顔になった老人に尋ねてみる。 寂しい。 そう言って老人は動かなくなった。 寂しい?それはどんな望み?一体どんなもの? スーパーコンピューターを備えた頭脳で考える。 辞書で検索してみたり、歴代の哲学者の言葉を調べたりしてみる 青い皮膚が錆びて来ようと、身体の調子が悪くなろうと。 必死になって調べる。 いよいよ身体が動かなくなってきた時。 それでもわからない。 サび……シイ? とある猫型ロボットの現実(リアル)
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