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「いえ。やっぱり愛されるのは最上の喜びよ。あぁ、今にでも歌って踊りたい気分よ」
「やめてくれ。気色悪いから。それに、それは愛じゃない」
「酷いわね。まぁ、いいわ」
「君は幸せかい?」
「勿論よ。殺して良かったわ。こんな気分になれるなんて。彼に覚えてもらえた。死ぬまで忘れないでいてくれるの」
「あと、死んでも忘れないと思うよ」
「そうね。これはもう運命的と疑いようがないわね」
「彼にしたら災難だね。最悪な運命だ」
「大丈夫。もうすぐ私が幸せにしてあげるわ」
「君、罪の意識はあるのかい?」
「あるわ。けど愛の方が大きくて些細な事にしか感じないわね」
「酷いね。まぁ、いいや」
「さぁ、後は何が聞きたいのかしら?」
「あぁ、じゃあ彼がまた別の女性と付き合ったらどうする?」
「は?アナタ今まで何を聞いてたのよ」
「ははは。そうだったね」
「うふふ」
「女性は怖いね。君の兄に惚れている女が同じ様な事を言っていたよ。『あたしが妹だったらいいのに』だってさ。殺したら代われるわけないのにね。あはは」
「…」
「ははは」
【ワタシガアソコニタチタカッタノニ…】
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