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「この曲の歌詞に"KISS"の言葉が出る度にKISSしましょう」
と、提案したのは、真守くんの方でした。
「ええよ?ってか、真守くんの曲やねんなぁ…」
俺も遊びやからって、軽いノリでのってしまったのがまずかったらしい…
~君にKISS~
と、出だしからしなあかんのか…
~君にKISS~
あれ…またですか…
って、待て待て待て!!!!!
「ちょっと待って!!これ"KISS"って歌詞多過ぎやろ!!?」
慌てて一時停止のボタンを押して、真っ赤な顔して問い掛けると、何故かすんごい笑顔で…
「えっ?勿論、多いから選んだんですよ?じゃないと、自分の曲を選んだりしませんよ…」
と、もっともな答えを言われてしもうた…。
ってか、確信犯かぁ!!こらぁ!!!!
「やっぱり待って…「駄目ですよ。良いって言ったのは、健一さんなんですから!」…はい……」
俺はタンマをかけようとしたが、なんか今日の真守くんに圧倒されて、出来ずにただ頷いてしまった…。
なんか、今日の真守くんには何やら殿(桜蘭ホスト部の環)が乗り移って暴走してるみたいやねんけど…
そして、また一時停止を外されてまた曲が流れて……
あれから、ほんまに何回KISSしてるか、わからへんくらいKISSされて…
それやからって、俺は曲を聞く余裕もなく顔の熱も全然冷めへんまま…
これからは、軽いノリでなんでも先考えんと答えないにしようと心に決めましたとさ……
「じゃあ、このままベットに行きましょうか?」
「ぎゃーー!!!助けてーー!!!」
終わり
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