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私が生まれて初めて救急車に乗ったのは、小学1年の時だった。
校庭の遊具で遊んでいた時のこと。
ジャングルジムの上部にいた時だ。
その頃の私は生意気でやんちゃな子供だった。
男の子と喧嘩なんて日常茶飯事。
私は普段からしょっちゅう喧嘩をしてる男の子と、愚かにもジャングルジムの上でも喧嘩を始めてしまったのだ。
気がつくと、私の視界は逆さまだった。
その男の子に悪意があったのかはわからないが、私はジャングルジムから突き落とされたのだった。
今でも不思議だが、一瞬がゆっくり感じられた。本当に。
次に気がついた時には病院にいた。
私は救急車で運ばれたらしい。
人生初の救急車だったのに、記憶がないのが残念!
好運にもなんの異常もなく、ただの脳震盪だったようだ。
私は小1にして走馬灯を経験してしまったのだった。
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