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そんなことをしているうちに街は完全に夜の姿に変わる。
「また、来るからね……」
私は少女にそう言い残し、この高架下を後にした。
家には出来るならば帰りたくはない、ならば漫画喫茶なり寝泊まりする手はある、私の体を使えば不潔な男たちから金を手に入れることが出来る。
「でも、やっぱり出来ない……」
私はあっさりとそれを否定した。
人と話す事にすら恐怖を覚える私には、出来るはずも無いこと。
私の暗い心には街灯すら眩しく感じられる、自然と暗がりを求める自分がそこにはいた。
私がふと空を見上げる、ちょうどその時に人の声がした、どうやら若い男女数人のグループのようだ。
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