一章

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いわゆる未熟児として私は生まれた、そのうえ過去に例を見ない病を持ち、生存は絶望的とまで言われた。 「助かる……方法は……!?」 父は最愛の人を失った悲しみに打ちひしがれながらも、医師に私を助けて欲しいと、何があってもこの子の命だけはと強く懇願した……。 数十時間に及ぶ手術、医師は全力を尽くした。 結果から言えば、手術は成功した。 だが、生まれたばかりの子供が長時間にも及ぶ手術を受け、平気なはずが無かった。 しかも病は完全に治癒したわけではない、あくまでも「死を回避」しただけだ。
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