11人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
使徒襲来。
「シンジくん!いつも通り敵のATフィールドを‥」
「レイが引き付けるわ!その間に‥」
「ねぇ、聞いてるのシンジくん?」
「シンジくん!」
今日の僕は少し違った、父さんのことも、ミサトさんのことも、全部無視してどこか遠くを見据えていた。
僕はきっと疲れてるんだ。
平然としている体をよそに、僕は決め付ける。
その方が楽だから。
「シンジくん!避けなさい!!」
球体で、上半分が真っ赤、下半分が真っ白な使徒。
ミサトさんの指示を無視して自分と会話をしていたせいで使徒が一寸先に来ていることに気付かなかった。
その色の境界線が裂け、僕を初号機もろとも飲み込もうとしている。
このまま飲み込まれてたまるか!
僕は敵の口で支え棒のような形をとる。
「今だ綾波!パレットを!」
綾波は先の見えない球体の内部に弾丸を放った。
最初のコメントを投稿しよう!