記憶の扉

始まり…

その男の記憶は封印されていた…
その扉をノックしたのは16歳の時だった…
何故かその男には中学２年以前の記憶がなかった…
男もその疑問に苦悩する日々だった…
思春期だったのもあったのかも知れないが知りたかった…何故自分がここにいるのかを…何故生きているのかを…自分自身を取り戻したかったのかも知れない…
少年がそのためだけに大学病院の奥にあるその場所に足を踏み入れた…その出会いは少年の全てを変える出会いだった。