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そこに座っていた医者は穏和で明るい感じだった…
だが少年は誰も信用してなかった…信じられるのは自分だけ…
医者はいくつかの質問をした…少年は記憶がないこと、自分の置かれている現状を話した…
「ただ知りたいんです…」と言うと…
「記憶がないのはあなたにとっていいことだから無くしてるんです。それでも知りたいのなら、受け止めれるだけの覚悟はありますか?」
もとより少年には覚悟は出来ていた…何故なら少年は毎日死ぬことしか考えてなかった…
楽になりたい…死ねば楽になれる…もう自分には何もない…将来も…
だからこそ無くした過去を知りたかった…
医者に覚悟を告げると「じゃあやります。少しづつ扉を開けましょう」と言って最初の診察は終了した…
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