影のない外光

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 明るく染めた髪に、着くずした制服。 今どきの高校生を思わせる風貌の、平日の真っ昼間にぶらぶら道を徘徊している陽太の顔は、若干の幼さを残している。   陽太は、顔をしかめた。 (学校、行くの、やめっかなぁ。ダルいし……。)  太陽の光が眩しくて目を覚ましたら、もう昼間だった。   かんかんと照りつける日差しと、このじめじめした蒸し暑さが、無性に苛立ちを膨張させる。身勝手な苛立ちなのは、自分でもわかっている。分かっているだけに、もう、自分が疎ましくなる。   普通に起きていれば、この地獄はなかったのに、と悔やまれてならない。  陽太は、ため息をはく。 (やってらんねぇ……。)
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