特効薬は愛

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土曜日 僕達にとっては、高校初の練習試合。 みんな学園専用のバスに乗り込んで出発した。 一人は心細かったから高地くんに隣に座ってもらった。 知「ごめんね。高地くん…。」 高「え?なにが?」 知「僕以外に座る人いたでしよ?」 高「ああ。そういうことね…。」 と言うと高地くんはふわっと笑ってくれた。その後俺もいなかったし、と呟いた。 すると、後ろから先輩達が話し書けてきた。 八「高地ゆーうーごーっ!」 高「…えっ…はい?」 「「「「知念を独り占めするな。」」」」 薮「お前なんかこうしてやるー!」 薮くんや光くん、高木くん、はっしー達が高地くんを擽ったり、首絞めたり、チョップしたりしてる。 山「あ、優吾ー。」 高「あ…はは、はい?」 山「これこの前言ってたCD。」 高「ありがとうございますっ。」 高「山田くぅーん?空気読めないのかなぁー?」 と高木くんたちが山田先輩に飛び交った。 八「ね、知念…。」 急に真剣な顔になる光くん。 知「はい?」 八「あのさ…俺、知念のこと、好きなんだよね。」 知「へ?」 八「俺と付き合わない?」 知「え?あ、の…」 座っている僕の横に座って手をきゅっと掴んで重ねた。 八「知念…」 どんどん顔が近づいて来て、 顎を掴まれた。 何が起きてるか分からない僕は全く動けない。
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