特効薬は愛

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ベンチに戻ると、 大ちゃんが救急箱を持ってきてくれた。 大「あ、知念。山田、お願いしてもいい?」 知「あ、うんっ。」 大「よろしく。ちゃんと冷やしてあげて。」 ベンチの端で知念が治療をしてくれる。 知「え…と…靴脱げ…ますか?」 山「あ、うん。」 と俺は靴とソックスを脱いだ。 知「…いっ…」 と知念が声を漏らす。 顰めっ面をして俺が怪我した部分を見る。 思わず笑ってしまう。 山「大丈夫、だって。スポーツやってれば怪我するから。」 知「すっごい腫れてる…。」 と片目を瞑りながら目を背ける。 山「お前、足綺麗だもんな。」 と折ったジャージから覗く足をみた。 知「へ?」 山「なんか怪我とかしてないから…さ。」 すっげー白くて細くて綺麗な足してんな。って思った。 女の子より綺麗だし。 顔を上げると目が合う。 すると知念は頬を赤らめて、慌てて目を逸らした。 知「ちゃんと…冷やしてくださいね…っ//」 と氷を渡された。 山「ん、サンキュー。」 試合に目を移すと、さっきの俺にぶつかった奴のプレーが危なかったのか、やっと審判の笛がなり始めた。 試合は俺らの高校の勝ち。 試合が終わって、ミィーティングも終わって、昼飯になる。 みんなで集まって、食べ始めた。 俺は足に氷を乗せたまま、買ってきたパンの袋を破った。
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