わたあめのような

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「ねえねえ、そこの小さい子。」 と声をかけられたのがきっかけだった。 振り向くと、そこには 茶色の髪の人が2人立っていた。 小さい子って失礼だな。 と内心思いながらも、答えた。 知「僕…ですか?」 「名前、なんて言うの?」 と身長の高い1人が僕にしゃべりかけた。 知「あ…知念侑李です。」 薮「知念ね。俺は薮。んでこっちは…」 八「八乙女光でーす。」 僕は軽く頭を下げた。 その薮先輩と八乙女先輩はサッカー部の人で部員募集中らしい。 もちろん僕がやるはずかない。 運動は好きだけど、あんまり得意じゃないし、サッカーは初心者。 知「すみません。」 と丁寧に断ると、案外すんなりと諦めていった。 今は5月。 どの部員も新入生を部活に歓迎中。 みんなが部活見学に行く中、 僕は1人、足早に家に帰った。
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