わたあめのような

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次の日 少し早めに家を出た。 学校までの道を歩いていると、 後ろからチリンチリンと自転車のベルの音が聞こえた。 「っあ、危ないーっ」 知「…へっ…ぅえ…っ」 気がついた時には遅くて、 ブレーキの音が近くで聞こえた、 無意識に目を瞑っていた。 ガシャンっ。と何かが倒れた。 「っ…いて…ぇ。」 目を開けると、自転車が倒れていて、その横にエナメルバックと男の子が1人転んでいた。 知「あ…の。」 「…ごめんっ大丈夫!?」 僕は頷くと、ほっとした顔を浮かべて、すぐに自転車を立て、猛スピードで進んでいった。 そういえば、同じ制服だったな。 僕もまた学校へ向かって歩いた。 門をくぐると、また部活勧誘の旗やらポスターやらが出ていた。 部員の人達も新入生歓迎で朝から賑わっていた。 僕は一直線に昇降口に向かっていくと、 急に前にポスターが差しだされた。 知「…うわっ。」 前にも歓迎されたサッカー部だった。 またか、と思いながらも足を止めた。 「サッカー部に入部しませんかー!?」 また断ろうとすると、 「マネージャー大募集中っ」 「人手不足で困ってるんだー。」 サッカー部は人気があるし、 それにかっこいい人ばっかりだからマネージャーだって沢山くるはずなのに。 と思いながらもチラシを受けとった。
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