わたあめのような

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次の日もまた放課後は部活に行く。 ベンチで練習のノートを書いていると、 グラウンドから部員が歩いてきた。 橋「ごめーん、山田平気?」 山田先輩を引きずってくるのは3年生の橋本先輩。有岡先輩の彼氏。 山「全然大丈夫っす。ちょっと擦りむいただけですし。」 橋「ちゃんと膝を見ろ!少しじゃないだろうが。」 山「大袈裟ですよー。洗ってきますね。」 と橋本先輩はグラウンドへ戻った。 山「知念、タオルある?」 僕の視線は大量に出血している山田先輩の膝。 周りの声が聞こえてなかったみたい。 山「知念ー?」 顔の前で手を振られて気がつく。 知「…あ‥…えっ!?」 山「タオルある?」 知「あ、はいっ。今消毒しますねっ。」 山「いいよ、洗っとけば止まるし。」 とそのままタオルを持って水道に向かった。 知「え…ちょ…‥っ」 名前…始めて読んでもらったかも…。
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