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「………ゃん。
おーい、楓ちゃん」
呼ばれる声で現実に引き戻される。
「(笑)いつまでフリーズしてるの?
カウンター変わったから、行くよ。
面接でしょ?」
笑顔で、休憩所があると思われる場所を指さして言われる。
我に返り、カウンターを見ると、大人っぽい女性が立っていた。
「もしかして人見知り?」
話しかけられても、今は誰とも話したくない。
「楓ちゃん、またフリーズ?
ってか、照れてる?」
意味分かんない事を言い出したぞ。
自意識過剰な人だなぁ。
「…ってかさ、もしかして俺の事覚えてないでしょ!
俺は一目で分かったのに!!」
急にため息をつきながら言った。
この人は何を言ってるんだろう。
バイト先でナンパとか?
いや、あり得ない!
また姉目当てか…
そんな事を考えていると、手を掴まれ立たされる。
「面接でしょ?
ほら、行くよ!」
そのまま休憩所に連れて行かれた。
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