家族

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「おい、片桐」 今日も知らない人から声をかけられる。 ぼーっと歩いていた足を止め、声の主を見る。 「な、今日一緒に帰ろうぜ!!」 金髪にピアス、長身の男の人が友達と二人で立っていた。 「いえ、結構です! 姉なら今日帰って来ませんよ!」 睨みながらそう返すと、チェッと言いながら姿を消していった。 ため息をついて再び歩き出す。
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