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「じゃ、俺も帰るわ」
制服のネクタイを取りながら言う高木。
「あのなぁ…。」
店長が自分の頭を掻きながら脱力した。
「店長後はよろしくね♪」
上機嫌な高木。
そんな彼を、表情が豊かな人だと思った。
「楓ちゃん、今着替えるから待ってて」
そう言って、男子更衣室に入って行った。
「本当にあいつは自由な人間だな…」
店長はそう言ってタバコに火をつけ、深く煙を吐いた。
「はあ…。」
とりあえず相槌をうつ。
「本当にあいつの事覚えてないの?
店長が言った。
そうだった!
私の事を知ってる人だったっけ。
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