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「おーい、熱い抱擁は外でやれよ!
失恋したての俺の前ではやるな!」
後ろから店長の声と、
「店長失恋したんだ(笑)」
お姉さんの声。
「うるさいよ」
「自分で言ったくせに(笑)」
思わず離れ、ハンカチで急いで高木の服を拭いた。
けど、ハンカチを取られ、顔を拭かれる。
「(笑)超可愛い。
ってか、まずは自分の顔拭いて。
服はどうでも良いから、気にするな」
笑顔の高木。
「これ以上ここに居ると、雷落ちるかもしれないし、楓ちゃん家に行こ。
超睨んでる人居るし(笑)」
高木の視線の先には店長が居た。
笑顔のお姉さんも。
高木は二人に手を振って、私の手を握ると、暑い外に出た。
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