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「やっぱり笑ってる顔が一番だな」
高木が私の頭をポンポンとして笑う。
「おーい、敦也!」
前から、高木と同じ制服を着た人が声をかけてきた。
「よ!
今日一人じゃん!」
「何だよ……バイトとか嘘つきやがって💢」
「あ、今日は早退してきた。
亜沙美さんと店長に任せてきたし、行けば?」
「あ!!
どこかで見た事あると思ったら、椿さんの妹じゃね?
何だよ……言ってくれれば…。」
イヤらしい目付きで見るその人に、たまらず逃げようとしてしまった。
「待った!!」
高木に腕を掴まれ、仕方なく止まる。
「楓は俺の女!!
手出したらただじゃ済まねえぞ」
初めて聞く低い声に、鳥肌が立った。
「もしかして、あの言ってた子って、椿さんの妹?
まじか……」
友達らしき人は、お辞儀をしてから去って行った。
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