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私の携帯がさっきから鳴っている。
相手は一人しか居ない。
「あっちゃん?
高木君の事そう呼んでんだ」
昨日からね。
昔はずっと呼んでたみたいだけど、記憶にない!
高木との関係なんて、言えるわけないよ。
お母さんが亡くなった原因を作ったんだから…
「痛いんだよ!!
ふざけんじゃねえよ」
転ばせた人が立ち上がって、私の髪を掴みながら言った。
ブチブチと抜ける音がする。
「痛いのはこっちだけど!」
絶対負けない!!
相手の髪を掴み返して、思いきり引っ張ってやった!
私は何も悪くないもん。
お返しがてら、髪を引っ張ったまま、お腹を蹴ってみた。
凄い声で倒れる。
そりゃそうだ。
髪を離した後、手の平には相手の髪がたくさん付いていた。
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