いじめ

5/13
前へ
/393ページ
次へ
髪を払って、屋上から出ようとした。 「待てよ」 一人が言った。 頭を押さえて、泣きじゃくる子をあやすようにしながら、皆が私を睨んでいる 。 「一人じゃ何も出来ないくせに、仲間集めてよくやるよね。 何か文句あるなら、一人で来なさいよ!」 負けずに睨み返してやった。 「てめえ! 調子ん乗ってんなよ!」 一人が立ち上がり、私の事を、殴るし蹴るし… 痛いって言う暇なんて、どこにもない。 サンドバック状態だよ…。 グーで殴るって、あり得ない! 来るなら、この人一人で十分だと思うけどな… こんな状態で、そんな事を考えられる自分が凄いと思う。
/393ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加