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髪を払って、屋上から出ようとした。
「待てよ」
一人が言った。
頭を押さえて、泣きじゃくる子をあやすようにしながら、皆が私を睨んでいる 。
「一人じゃ何も出来ないくせに、仲間集めてよくやるよね。
何か文句あるなら、一人で来なさいよ!」
負けずに睨み返してやった。
「てめえ!
調子ん乗ってんなよ!」
一人が立ち上がり、私の事を、殴るし蹴るし…
痛いって言う暇なんて、どこにもない。
サンドバック状態だよ…。
グーで殴るって、あり得ない!
来るなら、この人一人で十分だと思うけどな…
こんな状態で、そんな事を考えられる自分が凄いと思う。
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