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そういえば、昨日の夜から、まともに食事してなかったっけ…
痛みと空腹で力が出ないや…
地面に倒れてるけど、視界が歪んで見えて、気持ち悪い。
吐きそう…
そんな事を思いながら、意識が遠くなっていくのを感じていた。
携帯の着信で、ゆっくり目を開く。
全身が痛くて、思わず顔をしかめる。
今の状況を理解するのに、そんなに時間はかからなかった。
もう近くには誰も居ない。
痛みを堪えて、携帯を手に取り、通話ボタンを押す。
「楓!?
今どこ?」
仰向けになって、目を瞑る。
「今…屋上…」
時折、心地よい風に包まれ、眠気をさそう。
「何かあったんだろ?
大丈夫か?」
やけに今日は早口だなぁ…
そう思いながら、睡魔に負け、眠りについた。
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