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店長は救急箱を出すと、慣れた手つきで手当てしてくれた。
「他に怪我してる所はある?」
顔の手当てが終わる。
「あ…大丈夫です」
体の手当ては恥ずかしい。
だから、嘘をついた。
「いや、あの痛がりようだと、体の全体が怪我だな。
よし、後は俺が手当てする!」
救急箱を取ろうとした瞬間、店長が高木の手を叩く。
「この変態!
お前にこの箱は、絶~対に渡さんぞ!」
「は?
変態はどっちだよ!
このロリコン」
「ロリコンだぁ?
もう一回言ってみろ!
どの口だ!
この口か!?」
店長が高木の頬を掴み、引っ張る。
「あえおお(止めろよ)!」
高木も負けじと店長の頬を引っ張る。
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