一回表 怒れば投げるという、あれ

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(テクテク…) 「ふぅ。」 その女の子は学校へ行くため歩いていた。 (テクテク…) 名は芳槻さら。 女子校に通う、ちょっと内気な女の子である。 するとそこへ、 (カランコロン…) 「ん?これは…」 さらの下へ空き缶が転がってきた。続けて… 「おっはよー、さら!」 元気な声が聞こえてきた。それと同時に緑の髪をした女の子が現れる。 彼女の名は石川梨子。 さらの親友である。 「石川さん、おはようございます。」 「んもう、リコでいいよ。さらは他人行儀なんだから…。そうだ、学校着いたら話したいことがあるんだけど?」 「話したいこと?」 さらが尋ねるが… 「学校着いたらね。急ごう。」 リコは言わずに走り出した。 「あぁ、待ってよ。石川さーん!!」
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