一回表 怒れば投げるという、あれ

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教室。 「おっはよー、皆。」 リコ、さらが教室に入った。すると、 「おはようさん、二人とも。」 「…おはよう。」 「おはようございます。」 ノッポ、眼鏡、茶髪、の女の子達が声をかけた。 「何か誰かに侮辱された気がするんやけど…。」 ノッポで関西弁、水色髪の女子生徒が言う。 彼女は大江和那、通称カズ。 「気のせいでしょ。」 眼鏡でつんけんとしている女子生徒、浜野朱里はそう言った。 「ちょっと…そんな言い方は…。」 少し遠慮がちに言ったのは、茶髪少女の桃井。 「で、何か考えてるわね。リコ?」 朱里が尋ねると、 「あれ?朱里、よく分かったね。」 「いつもより、声のトーンが高いからよ。」 「なんや?何か面白いことなんか?」 「あの、危険なことだったら遠慮したいんですが?」 「危険なことじゃないよ。えっとねぇ……野球やろう☆」 リコが言うと 「「「えーーっ!?」」」 三人は驚愕。 「野球ってあれかいな、男子がしてる…。」 「そうよ。」 「え、えぇぇっ。」 カズと桃井は困惑している。 「ふーん。」 しかし、朱里は違った。 「メンバーは?」 「いまのところは私とさら。って、朱里はやってくれるの?」 「まだ決めたわけではないわ。目標は?」 「…えーと…打倒男子!!」 「入るわ。」 即答だった…。
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