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「事態に気付いてから早急に、貴女と関わった者達をこの城の大広間に集めました」
私の問いに、今度はビルが答える。
「…しかし、その時すでに負傷した者も数名いて、今はウミガメモドキとカエル達が治療をしている状態です。…会いに行かれますか?」
「行く!!皆に会いたい」
「それでは、」
女王様がソファから立ち上がる。
「参りましょうか、アリス。大広間は廊下の突き当たりを右ですわ」
私と女王様、ビル、そして(忘れかけていたけど)時間くんは、部屋を出て大広間に向かう。
廊下に転がる生首を見ながら、女王様はぶつぶつと悪態をついていた。
「まったく、あの猫は!わたくしがせっかく綺麗に並べていたのに!!なんてこと!」
どうやら生首が転がっているのはチェシャ猫が散らかしてしまったからのようだ。
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