彼らとの

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会社につくといきなり呼び止められた。 「レイくん!」 くん…? 「あの…どなた、ですか?」 「あ、はじめまして。僕は室長のハンです。 会長からは全部聞いてますよ! …男なんだからレイ“くん”ってこれからは言うからね。」 「あ、あぁ!はじめまして!」 なんか親近感わくな(笑) 超一般人っぽい人。 失礼だけど(笑) メガネで…髪の毛普通すぎる(笑)んで細身ではない方…。 全部普通ー!笑 「僕はマネージャーもやってます。よろしくね。 わ~。本当に会長、いいの選んだね。」 「え、いや…そんなまだまだ。」 「聴かせてもらったよ!歌。 もっともっと上手くなるよ。」 「頑張ります!」 「今日の格好、いい感じだ。」 「あーありがとうございます。雑誌とかで勉強しといたんですけど…。」 「けど?」 「まだ17なんで、ガキに見えないか…。」 今日の格好は黒のダウンに中は紫のちょっと長めの。 ダメージジーパンにブーツイン。 「ん~…大丈夫だと思うよ。 でもメンバーと公には20歳って言おう。 あまりに歳が離れてるのは、ね。 あと、会長、社長に言ってないみたいなんだよ…。 こういう秘密好きな人だからなぁ。」 「そうなんですか?わかりました。」 彼らに嘘をつくことに少し胸が痛んだ。 社長は…まあ、いいや。
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