日常っていうものが

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「…は?」 会長に、は?って言ってしまうほどビックリだった。 いや、ねぇ。 そんなドラマみたいな展開あるのかな? 「あなたの歌う事への決意の堅さできめていただきたいです。」 「…やりたいです。」 たとえ男になりすますとしても、かまわなかった。 歌いたい気持ちが高まっていたから。 …あと、ファン的には、いや、大のファン的には こんなチャンスない(笑) 逃すもんか! 「でも…南さんはまだ未成年ですから…一応親御さんに相談してから決める、ということでよろしいでしょうか。」 そうだった…。忘れてた! 未成年… はぁ…早く成長したい…。 「そうですね…。じゃあ後日また連絡します!」 「元気が良くてとても可愛らしい御方ですね!はっはっ。」 会長の歳は…50後半くらいかな。でもなんか若々しいな。 「いえ!とんでもない…。では、また。」 「ご連絡お待ちしております。」 …お母さんにまず話そう。 家に着いた瞬間、 「どうだったの?」 とお母さん。 言いにくい(笑) 「あのさぁ………。」 あったことをすべて話した。 「…やっぱり、ダメよ。危ない。…最後に傷付くのは自分よ。」 そうなんだ。わかっている。 いつかはばれるかもしれないし、もしばれたら一気に何万人もの彼らのファンを敵に回す。 それに…彼らも。 怖いけど…日常を変えたいという気持ちの方が強い。 この気持ちは揺るがない。
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