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「だって女性の所へ行くのだよ?それが夜だったらどうだい?まさに姫をもらってくれと言っているようなものではないか」
「お、お前っ!そんな事を考えていたのか!?」
なにを考えたのか道成は顔を赤くして泰久に言いよるが、くすくすと肯定ともからかいとも付かない笑みを浮かべるだけだ。
「させん!!俺が左大臣様に変わって、なんとしてでもお前を止めてみせる!!」
ついに怒鳴るような言い方にまで発展してしまったが、どうやら道成の決意はもの凄く堅いものらしい。
かくして二人は用意された牛車に乗り三条にある左大臣宅へと向かったのだった。
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