かれかの！

みんなで臨海学校！（前編）

「おや。男の子の部屋にしては片付いてますね。というより 、なんですかこのカーテンやカーペットは。目覚めたのですか？」

俺の部屋に入った委員長さんは開口一番にそう言った。

そう、俺の部屋。
言っとくがやらしい目的ではない。まあ、確かに委員長さんって俺の好みだし、ちょっとくらいそういうアクションが起こらないかなぁ、なんて思わないこともないけれども。

「この部屋のインテリア的なのは妹の趣味だから。俺が選んだ訳でもないし、何も目覚めてない。勝手に妹が部屋をいじり倒したんだ」

「ふむ、左様ですか。しかし、妹さんが部屋をいじったとなると『アレ』が発見されてしまったわけですね」

「アレ？」

「男の方が自慰をする時などによく用いるといわれる自らを興奮させ、さらに絶頂を迎えやすくするために存在するというあの書物のことで……むにゅ……」

「女の子が自慰とか言っちゃいけません！!」

俺はたまらず委員長さんの口を塞いだ。
だって女の子がいきなり下ネタだぞ。さすがに聞いてられん。

「……ぷぁっ。何ですか、もう。そういうプレイが好みなのですか？」

「いやいやいや、違うよ。つーかさっきからその発言は何!？俺の知っている委員長さんじゃないよ！!」

「それは学校用のキャラですので。本来はこの様な感じですよ」

「………」

あっ、言い切っちゃうんだ……。

なんだか俺って本当に女運ないな。