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「ねえ委員長さん」
俺は尋ねる。
「なんですか?」
と委員長さん。
「ストーカーになった経緯はもの凄いよく分かったんだけどさぁ…」
いや、まあ知りたくない情報も多々含まれていたけれど。
「住所とかはどうやって調べたの?」
「あー、今は良い時代ですよね。情報がどこにでも転がってますから♪」
今までで一番の笑顔の委員長さん。なんだかさっきから感情の起伏がおかしい。
「なんか怖いから深くまでは聞かないけどさ…」
「無修正の動画や画像もがっぽがっぽです」
「聞かなかったじゃん!聞く気ないってアピったじゃん!?つーか全然関係ない話だし」
ふむふむ、なるほど。
女の子もそういうの見るのか。
……じゃなくて。
「URL教えましょうか?」
「なっ…………、いや……いらねえよ…」
「たっぷり考えましたね」
なんてこった。
俺の今までのNotエロキャラが崩れちまうとは…。
「おや、もう6時ですか。では私はそろそろ帰りますね」
「あっ、そう?送って行こうか?」
「いえ、遠慮しておきます。帰りに陽斗が強姦されてしまいますから」
と、最後まで下ネタで押し切った。
流石だ、委員長さん。学校でのキャラを一掃して、また新しいキャラを確立させるとは…。
何だか訳の分からない感動に浸っていると、
「あわわわわ…。陽にぃが痴女と仲睦まじく…!?」
と、階段を駆け降りようとしている愛理。
修治に知られるのは色々と面倒なので愛理と交渉し、少し値が張る豪華な梅茶漬けで手を打った。
意外と渋いな、妹よ。
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