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追い詰められた時からずっと
僕は祈っていた
もはや作戦を考える力も残っていない…
神の存在は信じてはいないが
藁にもすがる思いで必死に祈った
『どうか…助けてください!!』
その時
「死ネェェェェ!!」
と、叫びながら突進してきたグラの声が近くなってきた
『もう、僕は終わりか…』
そう思い目をつぶった
しかし
いくら時がたっても
僕に衝撃はない
僕は頭の中が真っ白になった
恐る恐る目を開けてみると
目の前には
僕の目の前にグラが立っていた…
「ハハハ!!命拾いしたなァ!俺様は気がついたんだ!女の目の前で貴様を殺さなきゃ意味がないことになぁ!!だからその後ろにある窓から離れな!!」
「窓?」
そういえば僕の後ろには人が一人ギリギリ通れないくらいの窓があった
窓から離れなければいけない理由…
奴はなぜ突っ込んでこなかった…?
僕は疲れた頭をフル回転させ
とある結論に至った
「お前の能力には条件みたいなものがあるのか!?」
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