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「この能力は名前に幻と付けましたが、実際は手品のようなものなのですよ。今、キミの周りには空気が何層にもなって壁のようなものを形成しています。これはトレーニングを積めば薄くて強いものを作れるようなりますがこれは後程…」
早口言葉のように説明をしたノアは息継ぎをして続けた
「この能力の良いところは攻撃にも使えるということです。空気を一点に圧縮をして相手にぶつけ…」
ノアは説明の途中にいきなり停止した
どうしたのかと思い
ノアの方を見るとすぐに動き出した
「めんどくさくなりました。説明は抜きであなたに直接教えるとしましょう。」
え?
直接?
戦う気なのか?
そう思い身構えると
もう目の前にはノアはいなかった
「だから情報をそのままキミの脳に叩き込むとしましょう!!」
そう言うと
ノアは
後ろから僕の頭を殴り
頭に何か薄い紙のようなものを押し付けてきた
「ぐぁぁっ…」
殴られた痛みと頭を押さえつけられる痛みに悶えていると
頭に別の感覚が生まれた
熱い…
頭が熱い!!!!
燃えているのではないかと思うくらい頭が急に熱くなり
一瞬で痛みも熱さもなくなった
「貴様…何をした!!」
僕は怒りながらノアに尋ねた
「めんどくさかったので能力の使い方の情報を直接叩き込みました。これでキミは使い方を覚えられました。よかったですねぇ♪」
ノアはまたしても嬉しそうに言った
ホントに奴の振る舞いは憎たらしい…
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