その代償

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「よかったも何も無いだろ!詩音を返せよ!!」 僕は一番気になっていたことを尋ねた 「あぁ、詩音さんですか?お返ししますよ。全ての実験が終わって私の気が向いたときにですがね。」 ノアは玩具を手に入れたような子供のように嬉しそうに答えた 「ふざけるなって言ってるだろう!!だから僕はこんな実験には協力しないって言ってるんだよ!!」 そう言うと 僕は 自分からだの前で両手で円を描くように動かしノアの方に向けて手を伸ばした 「おや、もう攻撃方法をマスターしたのですか?どうやら私の教え方がよかったのでしょうねぇ~」 呑気なことを言いながら 僕の放った空気砲を避けた どうやら あれには “幻影弾(イリュージョンブレッド)”というふざけた名前があるようだが気にしないでおこう 「私を倒そうなんて一億万年早いんですよっ!!」 頭の悪い単位が出てきたが気にしないでおこう と思った瞬間 僕の体から力が抜けた 「なっ…」 どうやら僕はノアに回り込まれ後ろから手刀打ちをされたようだ… 「これくらい能力を使えたら大丈夫でしょう。ではこれからのことを話しましょう…」 僕はノアから話を聞くと 本日何度目になるだろうか またしても意識を失った…
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