覚醒
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覚醒
「目覚めよ。」 ちくわは目を覚ました。 我輩はちくわである、名前はまだ無い。 加えて言うと、目も鼻も口も無い。 にもかかわらず、ちくわは目を覚ましたという。 「あなたは?」 にもかかわらず、ちくわは喋ったという。 「神だ。」 「なぜ俺は、ちくわなのに生きているのですか?しかも、生前のスケトウダラだった記憶がありません。」 「それは君が、『ちくわ』として選ばれたからだ。」
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