すれ違い

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そして、あるコンパの仕事帰り…。 『今日は酔っ払ったな…』 毎日毎日、浴びるようにビールを飲まされる。 今日は特に酔っ払ったみたい… 『090……』 あたしはナオユキの携帯番号をダイヤルしていた…。 「はい。」 『もしもし?』 …出た。 マヨ『誰だかわかる?』 ナオユキ「わかるよ?マヨでしょ?」 マヨ『なんでわかったん?』 ナオユキ「マヨの携番、忘れられるはずないじゃん…」 マヨ『まじか…突然電話しちゃって…ごめんね?』 ナオユキ「大丈夫。俺、マヨからの電話…ずっと待ってた…。元気か?」 マヨ『元気だよ…。ナァは?』 酔っ払ってるあたし。 声を聞いてすぐわかったみたい。 ナオユキは相変わらず優しい奴だった。 ナオユキの声を聞いたら、なんか泣けてきた。 ナオユキ「なんで泣くんだよ?大丈夫?今から行ってやろうか?」 マヨ『ううん…大丈夫…今からタツヤ迎えくる…。またかける…』 ナオユキ「そっか…。俺さ、マヨのこと忘れらんねーよ。また…電話してこいよ?俺、待ってるかんな?ずっとずっと、待ってっから」 ナァ… マヨ『ナァ…ごめんね…』 あたしは電話を切った。
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