プロローグ

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私は生まれてすぐにアメリカに引っ越した。 4歳になって日本に戻ってきた時、一番はじめに仲良くなったのは近所の大和お兄ちゃんだった。 独りっ子の私に大和お兄ちゃんは本当の兄弟みたいに接してくれた。 大和お兄ちゃんには私と同い年の弟がいた。 名前は遥。 とにかくいたずらばっかりで、私達は喧嘩を毎日のようにしていた。 遥にはいつも泣かされていたけど、大和お兄ちゃんは、そんな私を遥からかばってくれた、本当に優しい優しい大好きな人なんだ。 それはこれからもかわらない。  「空、大和お兄ちゃんのお嫁さんになる。」 これが私の小さい頃の夢だった。  
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