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「えっ…、受かったのか?」
父の第一声はどこか焦った様子で、喜んでいるようには見えなかった。
「なんだよ、俺が受かっちゃいけない理由でもあるのかよ。確かに俺は馬鹿だけど…」
「い、いや違うんだ。ただ…その、な」
暫く目を泳がせてから、意を決したように口を開いた。
「実はだな…。お前が受かるとは思わず、ふざけて…」
「ふざけて?」
「願書にお前を女って書いてしまったんだ」
「あぁ…、なんだそんな事…」
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