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「まぁ、正確には、何か色々手続きとかあって、暫くは女のままって事になる…」
「なんか…凄いな」
「制服もセーラーで届いたし…」
チラリと目線をずらせば、赤いスカーフが目立つセーラー服がきちんとアイロン掛けしてある。
「制服、知り合いに頼んで貰うか?」
そう新次が提案するが、雄介は苦い顔で首を振る。
「いや、制服が男物でも性別が女じゃ直ぐ怪しまれるって」
「なら、休むとか」
「俺に赤点を取れと言ってるようなもんだよ…」
「………」
「…………」
(どんまいだな、雄介)
(くそっ…、言うな……)
こうして、俺の楽しい学園ライフが始まろうとしていた。
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