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それから一時間半後。
田島のこの一言で俺は我に返った。
「よし!かなり絞り込んだぞ!」
俺はパソコンの画面を食い入るように見た。
古田の発信場所は東京都内だった。永田町と表示されていた。
「永田町で古田は栗島に連絡をしていたってことですか?」
俺は田島に質問した。
「恐らくな。だが、もう別の場所に移動しているのは間違いないだろう。もう少し時間をくれれば携帯のGPSで今現在の場所を特定することが出来るかもしれん。ちょっと待っててくれよ」
俺は黙って頷いた。秋穂さんも同じだった。
「その間、何か適当にくつろいでいていいから」
田島はキーボードを打ちながら言った。
「誠、暇だから一緒に夕飯でも作る?」
突然の誘いだぞ!俺は迷うことなく手伝うことにした。
「あ、冷蔵庫にはある程度の物があるからな」
田島は念を押すように言った。
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