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ベッドに戻り、俺は再び目を閉じた。
するとさっきの酒場で人を撃った光景が突然現れた。
俺は驚いて飛び起きた。そうだ、俺は人を拳銃で撃ったのだ……。
これは法律上どうなる?殺人未遂?傷害罪?
思い出した過ちに俺は震えが止まらなかった。
何処からとも無く汗が噴出していた。
背中や首、額などが運動してかく汗とは違う汗が流れた。
すごく不快な汗だった。俺は腕で額の汗を拭う。
撃たれた男の顔を俺は覚えている。撃たれた直後の彼の顔は苦痛に満ちた表情だった。
俺のせいで相手に痛みを与えてしまったのだ。
罪の意識はいつまでも消えてはいなかった。
その時だった。
コン、コン。
控えめなノック音が聞こえた。
「はい?」
俺は返事をした。
「秋穂よ。誠、ちょっと入ってもいい?」
俺は迷うことなくドアを開けた。
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