組織との接点

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俺が携帯を暫く、眺めていると田島が戻ってきた。 「どうかしたか?」 俺は事情を説明した後、田島に携帯の着信履歴を見せた。 「何!?栗島の持っていた携帯だと!何故それを早く言わないんだ!こいつは“黒い星”と繋がる重要な物だぞ」 怒声に近い感じで俺と秋穂さんに語った。 「で、さ。この古田って奴の居所を割り出せないかな?」 秋穂さんは田島に尋ねた。 「電話番号が分かるならある程度は絞り込めるはずだ。しかし、こんなのを持っていくとはなぁ。栗島と古田なる人物は何をそんなに通話していたんだろうな……?」 確かにそうだ。同じ相手と何度も何度も通話するとなると相当綿密な打ち合わせなどをしていたのだろう。 「今、下のパソコンを使って割り出してみるから。そうだなぁ、上手くいけば1時間で分かると思う」 田島はまた急いで階段を駆け下りていった。
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