そして、私は銃を抜く

組織との接点

田島の家の冷蔵庫を開けた。

「意外とスッキリ収納されているんだなぁ」

秋穂さんは感心したように言った。

「誠、野菜室開けてみて」

秋穂さんに言われるまま、俺は野菜室を開けた。

「どうですか？何か使えそうなものはありますか？」

俺はいてもたってもいられず、秋穂さんに尋ねた。

「これだけあればオッケーだね。今日の夕飯は、ちょっと耳貸して」

と、俺を強引に引き寄せ秋穂さんは俺の耳元でそっと夕飯を囁いた。

囁かれている間俺は体全身が震えた。もちろん心地よい意味で。

今日の夕飯はロールキャベツだそうだ。