組織との接点

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洗顔を終え、再び俺はベッドに腰掛けた。 こんな冷や冷やした生活がいつまで続くのだろうかとふと考えた。 秋穂さんや田島という二人がいる安堵感も確かにあるが、“黒い星”という脅威がいつここを探し当てるのか不安で仕方が無かった。 不安を拭うためというか気分を変えるためにテレビを点けた。 テレビを点けると、ニュース番組がやっていた。 俺が見たのは丁度女性が新たなニュースを読んでいたときだった。 『……さてここ最近騒がれている新政府案ですが山田さん、この案は国会で可決されそうですかね?』 女性は真顔で山田という名前のコメンテーターに尋ねていた。 この話には興味が無かったため、俺は聞き流し天気予報を聞くことにした。 『それではお天気行きましょう。戸塚さん?』 女性アナウンサーの一言でVTRが切り替わった。 次に写された女性が戸塚という人だった。この人がいわゆるお天気お姉さんなのだろう。 『はい!現在の気温は18度。とても過ごしやすい一日になると思います。それでは関東圏の予報です!』 元気一杯に伝えている。俺はそれをただ見ているだけだった。 『……東京は日中晴れでしょう。気温は15度と快適な一日になります。お布団を干すには最適な一日になるでしょう』 晴れか。何とか天気には恵まれたようだ。 何となく外を覗く。青い空が一面を覆い尽くしていた。
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