組織との接点

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幸い、スタンガンも麻酔銃も小型なのでポケットに容易に入った。 支度も完了し、いつでも行ける準備が整った。 「竹塚も向井さんも支度出来ました?」 田島が最終確認をしていた。 「大丈夫よ」 「はい。大丈夫です」 俺と秋穂さんはそう返事した。田島も一安心のような顔をした。 「じゃあ、出発するよ」 気づいたのだが、秋穂さんと田島も俺と同じようなラフな格好していた。 助手席に田島、後部座席に秋穂さん、そして運転席に俺という席順で座った。 俺は車のエンジンを掛けた。 「皆さん、いいですか?」 俺は念のため秋穂さんと田島に訊いた。 同じタイミングで頷いたので車は直ぐに出発した。 田島は携帯を見て古田の位置情報を見ていた。 すると、田島は徐に携帯を車のコードに接続したかと思うとカーナビに携帯に写っていた位置情報が一発で表示された。 「この方が見やすいと思って。あぁ、でもガイドはちゃんとしますからね」 実際、位置情報がカーナビに表示された瞬間他力本願かと一瞬思ったが田島はそんな非常識な人間ではなかったのでほっとした。 「田島、あとどのくらい掛かりそう?」 秋穂さんは田島に尋ねた。 「そうだなぁ~。大体4~50分くらいだな」 一時間以上掛かると勝手に思い込んでいた俺は少し拍子抜けした。
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