組織との接点

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車内はとてもリラックスしたムードが流れていた。多分、音楽の影響だろう。 俺の好きな曲が流れ始めたお陰でこれから少々危険な橋を渡るということを忘れさせてくれた。 「あっ、向井さん。そこを左に曲がってください」 田島は左の方向を指差し、俺はウィンカーを点けて、ハンドルを左に回した。 「田島さん、あとどのくらいで着きそうですか?」 俺は気になったので田島に尋ねてみた。 「う~ん……。そうだなぁ。あと20分って所かな?」 俺は適当に相槌を打って、カーナビを見る。 赤い斑点が古田の現在位置を指していた。 俺にはその赤い斑点が不気味に点滅しているように見えた。
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