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ナレーター
「それから数日後、駅前には白いワンピースを着た可愛らしい女の子……もとい、優奈が立っていた」
優奈
「遅いなぁ、真琴くん」
ナレーター
「女装をしているからかいつもよりも少し高い声で呟く」
真琴
「お待たせ、優奈。 待った?」
ナレーター
「しばらくすると敵対しているフリをしている高ノ宮生徒会長、真琴がやってきた。 真琴も男装しているのでいつもより声が低めだ」
優奈
「ううん、優奈も今来た所だからっ。 真琴くん、今日はどこに行く?」
ナレーター
「ぎゅっと真琴の腕に抱き付く優奈を見れば周りの人達はこの二人がお互いに敵対している学園の生徒だと思わないだろう。 男女の違いはあるが仲の良い恋人同士だ」
真琴
「優奈、髪にゴミがついてる」
優奈
「真琴くん…ありがとう」
ナレーター
「さり気ない仕草で優奈の髪についてるゴミを取る真琴に優奈は小さく微笑む。 二人はそのままデートする為にゆっくりと歩き出した」
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