13人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「くっそぉー!あとちょっとだったのにっ」
「ウスラトンカチ。家に帰って修行でもするんだな。」
さっと踵を返したサスケはとっとと帰って行くようだ。
ムッカー。なんだってばよ。
「…待てぇーっ!」
「Σくんなっ」
後を追うように走りだすと、いつの間にか追っかけっこになっていた。
サスケはいつまでも逃げるし、俺も意地になって追いかけた。
通りを風を切って通り抜け、森の木の枝を蹴りながら、跳んでは着地。
伸ばした手は今だに遠い。
まただ。
何回も何回も何回も…
虚しさが込み上げる。
「なぁ、サスケ。終わりにしねぇー?」
「お前が止まればいいだろ。」
う。確かに。
「なんかやだ。」
「なんだそれ。ストーカーかよ。」
は?
「ストーカーじゃねぇってばよ!変態呼ばわりすんじゃねーっ」
「変態とまでは言ってねぇ。」
今だポッケに手を突っ込んだまま、枝から枝へを軽快に繰り返すサスケに、気持ちまで疲れてきた。
もうよくねぇか?
最初のコメントを投稿しよう!