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「あ、それと今日遊ぶんだけど。
秋人くんと遊ぶまで時間あるんでしょ?」
凜がドカッと椅子に座り、私の鞄からジュースを取り出し勝手に開けて飲んでいた。
「それ、気に入ってたのに。」
「気にするな。」
「気にするよ。」
そんな会話を交わした間に凜はジュースを飲み干しやがった。
「テメエェェェ!!」
「うるせーよ。ケチケチすんなよ。それより秋人君を私に頂戴。」
「やんねーしジュース返せ。」
凜の髪の毛をわしゃわしゃすると凜はマジ切れした。
「ちょ、お前ふざけんなよ。髪に命かけてんだよ。お前の髪荒らすぞ?
私が髪命なくらい知ってただろ?」
「え~やだ、知らなかった~。」
まるでどこぞのお嬢様の様に振る舞えば凜に跳び蹴りを喰らわされた。
座った状態でまさかの跳び蹴りに私は避けきれなかったが受け止めた。
「…腕を上げたな、凜。」
「お前こそ、幻の跳び蹴りを受け止めるとは…ゴフッ…。」
「りん…?凜!!りっ、」
倒れる凜を抱えようとすると、後ろから強烈な跳び蹴りを喰らわされた。ガチの跳び蹴りを。
「いい加減にしろや、そのまま茶番続けたら次はラリアット喰らわすからな。」
「はいィィ!」
「済みませんっしたぁぁぁ!!」
番長には適わないぜ。
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